今日は「予防接種」について調べるか。
まあ、一番の予防法は家から出ないで引きこもることだって断言できるけどな!!
おいおい、一体どうやって旅するつもりなんだ??
でも、そんなに心配しなくてもいいぞ。インドで原因不明の高熱が出たり、タイで尋常じゃない腹痛に襲われたりしたけど、別に生きてるしな。
(・・・心配するところしかありませんが???)
ま、まあ、かかってからじゃ遅いし、調べてみるわ。
主な予防接種が必要な病気について
黄熱病
発症地域 | アフリカ諸国、南米諸国 |
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感染源 | 黄熱ウイルスを媒介する蚊に刺される |
症状 | 発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐 |
死亡率 | 30~50% |
接種回数 | 1回 |
有効期間 | 1生涯有効 |
→黄熱の予防接種証明書(イエローカード)を携帯していないと入国できない国や、複数の国を渡航する場合に予防接種証明書の提示を求められる国があります(参考サイト)。
狂犬病
発症地域 | 日本・イギリス・オーストラリア等、一部除くほとんどの国 |
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感染源 | 感染した動物(犬・キツネ・コウモリ・アライグマなど)に咬まれる・引っ掻かれる |
症状 | 発熱、頭痛、全身の倦怠感、筋痙攣など |
死亡率 | ほぼ100% |
接種回数 | 国産(乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン):3回(0、28日後、6~12ヶ月後) 輸入(Rabipur・VERORAB): 3回(0、7日後、21~28日後) |
有効期間 | 国産(乾燥組織培養不活化狂犬病ワクチン): 2年 輸入(Rabipur・VERORAB): 2年 |
→狂犬病は死亡率が非常に高い危険な病気なので、感染リスクのある国を訪れる場合はぜひ接種を検討してください。また接種後に海外で咬まれた場合は、念のため追加のワクチン接種が必要と伺いました。
A型肝炎
発症地域 | 中国、インド、東南アジア諸国、中東諸国、南アフリカ諸国、南米諸国、カリブ海諸国 |
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感染源 | 経口感染(汚染された水や氷、甲殻類、汚染された水で洗われた果物や野菜を口にする) |
症状 | 強い倦怠感、黄疸(皮膚や目の黄染)、発熱、不快感、食欲不振、強い腹痛や下痢 |
死亡率 | 0.1%以下(50 歳以上では2.7%) |
接種回数 | 国産(エイムゲン):3回(0、2-4週間後、6ヶ月~2年後) 輸入(Havrix): 1回(6ヶ月-1年後に追加接種1回で有効期間延長可能) ※その他、B型肝炎や腸チフスなどの混合ワクチンあり |
有効期間 | 国産(エイムゲン):5年以上(2回目接種時点で半年~1年) 輸入(Havrix): 1年(追加接種後、15年以上) |
A型肝炎の国産ワクチンは2回の接種で最低限の抗体がつきます。3回目の接種によって抗体が5年以上伸びるので、頻繁に海外旅行をされる方は3回目の接種も検討するとよいかと思います。
B型肝炎
発症地域 | ほとんどの国(特に中国、東南アジア、南アフリカ諸国が感染率高) |
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感染源 | 感染した患者の血液や体液と接触したり輸血を受ける、消毒不十分な注射針や医療行為など |
症状 | 倦怠感、食欲不振、黄疸、吐き気、腹痛、関節痛 |
死亡率 | 1%(6-10%の確率で慢性化して、肝硬変や肝臓ガンに移行する可能性がある) |
接種回数 | 国産(ヘプタバックス-Ⅱ):3回(0、4週、5~6ヶ月) 輸入(ENGERIX B): 3回(0、4週、6ヶ月)(至急接種:0、1週、3週、12ヶ月) |
有効期間 | 国産(ヘプタバックス-Ⅱ) :5年以上(2回目接種時点で半年) 輸入(ENGERIX B): 15-20年(2回目接種時点で半年) |
B型肝炎も A型肝炎同様、国産ワクチンは2回の接種で最低限の抗体がつきます。3回目の接種によって抗体が5年以上伸びるので、頻繁に海外旅行をされる方は3回目の接種も検討するとよいかと思います。
破傷風
発症地域 | 世界中 |
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感染源 | 傷口から進入 |
症状 | 神経麻痺 |
死亡率 | 20~50%(新生児の場合60 ~90%) |
接種回数 | 3回(未接種の場合:0、3~8週間、12~18ヶ月 )・1回(追加接種の場合) |
有効期間 | 10年 |
破傷風は定期予防接種で12歳の時に予防接種をしている場合は20代前半まで免疫があります(約10年)。その後は追加接種をすることで再び約10年の抗体が身に付きます。
定期予防接種をしているかどうかは母子手帳に記録が残っている場合が多いため、確認することをお勧めします。
日本脳炎
発症地域 | 東アジア、南アジア、東南アジア |
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感染源 | ウイルスを媒介する蚊に刺される |
症状 | 高熱、頭痛、嘔気、嘔吐で発症して異常行動、意識障害、けいれん、神経障害など |
死亡率 | 20〜40% |
接種回数 | 国産(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン):3回(0、1~4週間、12ヶ月) 輸入(IXIARO):3回(0、4週間、12ヶ月) |
有効期間 | 国産(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン): 5年(2回目接種時点で1年) 輸入(IXIARO):10年(2回目接種時点で1年) |
腸チフス
発症地域 | アジア、中東、東欧、アフリカ、中南米 |
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感染源 | チフス菌が水、食物を介して感染することによって発症 |
症状 | 高熱、頭痛、全身倦怠感、バラ疹、便秘、下痢、腹痛 |
死亡率 | 1% |
接種回数 | 1回(追加接種:3年後) |
有効期間 | 3年 |
ポリオ
発症地域 | 東南アジア、中近東、アフリカ |
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感染源 | 汚染された水・食物により感染 |
症状 | 発熱、頭痛、咽頭痛、悪心、嘔吐 、麻痺 |
死亡率 | 感染者の0.1〜2%が麻痺型を発症し、発症した場合は成人で15~30% |
接種回数 | 3回(基礎免疫がない場合:0、4~8週間、6~12ヶ月)・1回(基礎免疫がある場合) |
有効期間 | 10年 |
調べといてよかったー(汗)。
死亡率100%とか入国できない国があるとか、外の世界は怖いもんばっかりや!
命にかかわらなくても、旅の途中で具合が悪くなると旅を満喫できなくなるからな。
海外で病院にかかると高額の医療費が必要になるケースもあるし、しっかり予防するのが大事だな。
お、おう(すごい正論なんだけど、なんかさっきと言ってること違くね??)。
予防接種を受ける流れ
ここでは私たちが実際に予防接種を受けた流れをご紹介します。
行きたい国(地方)を決める
渡航する国によって蔓延している病気が異なり、必要な予防接種も変わってきますので、訪れたい国を事前に決めておいたほうがよいでしょう。
予防接種が可能な病院に予約の連絡をする
まずは予防接種が可能な病院に連絡し、初回の診察の予約を入れましょう。
病院によって取り扱っている予防接種の種類が異なるため、複数の病院に連絡するケースもあるかと思います。
初回の診察で問診を行い、予防接種の種類とスケジュールを決める
初回の診察時に、「渡航予定の国」「出発までのスケジュール」「希望する予防接種の種類」等を質問され、予防接種の種類とスケジュールを決定します。
また、以前に海外に行かれた経験があり、予防接種を受けたかどうか忘れてしまった場合は、血液検査を実施して調べることが可能です。
ワクチンによっては複数回接種が必要なものや、接種後に一定期間別のワクチンを打てないものもあるので、全ての予防接種が完了するまでにある程度の期間が必要となります。
私たちが今回受けた予防接種と実施スケジュール・費用はこちらです。
◆グローバル・ゴリラ
▽受けた予防接種
黄熱病・狂犬病・A型肝炎・B型肝炎・破傷風(追加接種)・腸チフス
▽スケジュール
- 2018/11/28:血液検査・B型肝炎(1回目)
- 2018/12/05:狂犬病(1回目)
- 2018/12/12:A型肝炎(1回目)
- 2018/12/27:A型肝炎(2回目)・ B型肝炎(2回目)
- 2018/01/05:狂犬病(2回目)
- 2018/02/04:腸チフス・破傷風
- 2018/02/12:黄熱病
※沖縄県宮古島で接種をしましたが、ワクチンがなく取り寄せてもらう必要があったため、思った以上に期間がかかりました。
▽費用(税込)
- 血液検査 … 1,760円
- A型肝炎 … 14,574円(7,287円×2回)
- B型肝炎 … 11,462円(5,731円×2回)
- 狂犬病 … 28,812円(14,406円×2回)
- 破傷風 … 8,214円
- 腸チフス … 3,842円
- 黄熱病 … 3,680円
合計:72,344円
◆ヒキメガネ
▽受けた予防接種
黄熱病・狂犬病・A型B型肝炎(混合ワクチン)・破傷風(追加接種)・腸チフス
▽スケジュール
- 2018/12/05:狂犬病(1回目)・A型B型肝炎(1回目)
- 2018/12/12:狂犬病(2回目)・破傷風(追加接種)
- 2019/01/09:狂犬病(3回目)・A型B型肝炎(2回目)
- 2019/02/12:黄熱病・腸チフス
※黄熱病・腸チフスはこんなに期間を空ける必要はありませんが、電話した時点で近日の予約が埋まっていたため期間が空いてしまいました。。。
▽費用(税込)
- 初回診察料 … 2,160円
- 狂犬病 … 48,600円(16,200円×3回)
- A型B型肝炎(混合ワクチン) … 38,880円(19,440円×2回)
- 破傷風 … 3,780円
- 腸チフス … 12,960円
- 黄熱病 … 3,680円
合計:110,060円
決められたスケジュールに基づき、予防接種を受ける
あとはスケジュールに基づいて予防接種を受けるだけです。注射嫌いの方は我慢あるのみです(笑)。注射はすぐ終わりますが、接種後30分以内は副作用が出ないか様子を見るために医院の近くにいるよう促されました。
所要時間は、待ち時間にもよりますが、私たちは平日で1時間~1時間半くらい(接種後の様子見含む)でした。ただし、初回のみ診察や血液検査が入ったため2~3時間くらいかかりました。
また、黄熱病の予防接種については東京検疫所・小樽検疫所でそれぞれ受けたのですが、検疫所は厚生労働省の施設であるため、入るために入館証が必要となるなど他の予防接種とはかなり異なる雰囲気でした。
予防接種が完了すると、黄熱の予防接種証明書(イエローカード)を受け取ることができます。
注射の針が刺さるとは、俺の筋肉もまだまだ鍛えたりないな・・・。
いやいや、、、そのせいで予防接種できなかったら大問題じゃねーか。。。
何はともあれ、これで一安心だな。
甘いな、メガネよ。
予防接種ももちろん大事だが、そもそも病気にかかるような行為をしないってのも海外では大事なんだぞ!
- 抵抗力が落ちないように体調管理をしっかりする
- 生水・生ものを口にしない
- 虫刺されを避けるために、長袖の着用や虫よけをしっかりする
- 野生動物に噛まれないように気を付ける
- 不特定の人との性交渉を避ける
- 病院に行くときは衛生管理の行き届いた病院を選ぶ
こういう基本をおろそかにしないようにな!!
なるほど、いいこと言うじゃねーか。
予防接種受けたからって油断するなってことだな。
そういうことだ。
皆も体に気を付けて、健康で楽しい旅をしような!!
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